私がGLBに乗るようになって2年半程になります。
その時々で標準装備内容が変わるメルセデスですが、私が購入した際のGLBにはApple CarPlayは標準装備ではなくオプション設定でした。
2022年の車両購入当初は30,000円程だったと記憶していますが、数度の値上げを経て2025年1月現在の価格が41,040円です。
これでも充分高価ですが、1月末には更に値上げされて55,100円になると事前アナウンスがありました。
実体の無いデジタル製品ですから昨今の物価高とは関係ない気もしますが、必要なら買うしかありませんよね。
もともといつかはと思いながら今まで来てしまいましたので、思いがけず背中を押されてしまいました。
せっかくですから、実際にアップルカープレイを使った私の感想をご紹介したいと思います。
カープレイ機能の購入を迷っているGLBオーナー、MBUXユーザーの方は是非参考にしてみて下さい。
Contents
MBUXにApple CarPlayを導入することで変わる事
以前に書いた上の記事でも紹介していますが、GLB搭載のMBUX標準機能でもスマホとの連携はかなり秀逸です。
これに加えてカープレイに課金するとどのような機能が追加されるのか、変わる部分を紹介していきます。
音楽再生でプレイリスト選択ができる
標準のMBUXはBluetoothで接続登録してあるスマホ内の音楽アプリが再生できます。
ただ、同一プレイリスト内やアルバム内での曲送り、曲戻しは出来るのですが、登録プレイリスト一覧から曲を選ぶというような操作はできないのです。
短時間の通勤や買い物なら問題ありませんが、長距離ドライブだと少々物足りません。
そこでiPhoneをケーブルでUSB端子に接続してカープレイを立ち上げると、Bluetoothで再生中の音楽は一時停止となり、有線接続での再生に切り替わります。
そして選べなかったアルバムやプレイリストの一覧がみられるようになります。(画像は私が契約しているAmazon Music Unlimitedの画面)
操作できる内容はスマホ内のアプリでのそれと遜色ありませんが、インターフェイスはちょっとさびしいですね。
アートワーク等の表示は左画面でも右画面でもBluetoothと同様に表示されますのでご心配なく。
電話機能がiPhone本体と同様の操作性になる
GLBのMBUXはBluetoothで自分のスマホとペアリングしていれば車内のスピーカーとマイクで着信も発信も行えます。
ただ、数件の簡易なリダイヤル、運転中の受信ができれば問題ないという方(私です)なら問題ないでしょうが、電話帳登録リストの中から頻繁に発信先をピックアップして電話、なんていうハードな使用をする方にはちょっと物足りないかもしれません。
有線カープレイを導入すればiPhone内の電話帳機能はもちろん、通常の電話機能すべてが使えます。
ただし、運転中の操作という事を考えれば番号を入力しての発信はもちろん、対象項目のスクロールでさえもあまり褒められた動作ではありませんよね。
つまりMBUXなら「ハイ、メルセデス」、カープレイなら「ヘイ、シリ」といった音声操作が中心になります。
外部Mapソフトが使えるようになる
私も何度か経験があるのですが、目的地がマイナーだったりオープン間もなかったりでMBUXナビの検索にヒットしないパターンがあります。
そんな時どうしていたかというと、私はGoogleマップに案内をさせてiPhone画面を見ながら運転というような事をしていました。
そういつもではないので用は足りますが、若干不便です。
カープレイではGoogleマップやYahoo!マップを左のディスプレイに表示させてMBUXのナビと同じ目線で見ることができます。
地図の表示領域がMBUXのナビよりも左右が狭いのですが、iPhone画面を見ながらというよりははるかにユーザビリティが上がります。
LINEやSMSの返信を音声で書ける
こちらも当然アプリのインストールは可能ですが、車内での使用は少々現実的に感じられず、使用していません。
もちろん活用するスタイルは人それぞれですので音声を駆使すれば運転中も返信、発信が可能ですね。
GLBでApple CarPlayを導入する際の注意点
ここまでカープレイを導入するとどんな事ができるか説明してきたのですが、購入して初めて分かった事がいくつかありまして、購入してから思ってたのと違うとならないように紹介したいと思います。
画面サイズはフル画面表示ではない
これは知らないで買うと本当にがっかりする案件なので気を付けて下さい。
メーカー公称でGLBの左画面は10.25インチとなっていますが、カープレイメニューが表示される領域は中央の7インチほどのスペースです。
左右の領域はブラックアウトしている訳ではなく、左右下に温度設定設定、左上にメッセージアイコン、右上にホームアイコンで地平線のような壁紙が背景になっており、通常のMBUXメニュー画面中央にカープレイ画面を表示しているようなイメージです。
ゲレンデやEクラス等でコマンドシステムを搭載しているモデルは画面構成が似ていますが全画面表示されています。
うらやましいですが、これは左右にシステムアイコンや情報を表示しないためかと思われます。
その代わり画面タッチ操作に対応していない等引き換えにしている部分もあって微妙です。
技術的な問題ではないと思いますので、今後のアップデートで是非全画面表示を実現して有効に画面を活用できるようになってほしいですね。
有線接続した時点でBluetooth接続は切れる

カープレイ無しでBluetooth接続
カープレイで優先接続
こちら、当然と言えば当然なのですが、有線でiPhoneをつなげてカープレイが起動するとGLBとのBluetooth接続は切れます。
私はiPhoneをBluetooth接続でAmazon Musicを聞くことが多いので、車に乗り込んだら勝手にレジュームされて音楽の続きが再生されるのですが、USBでiPhoneを接続すると再生が一度切れます。
そしてカープレイ画面でAmazonMusicを選択すれば続きから再生されます。
この挙動が良いか悪いかは別にして、こういう仕様だということは分かっていて損は無いと思います。
Apple CarPlayは価格に見合う価値があるか
ハッキリ言いますと、私と似た普通のサラリーマンの方等は課金したことをきっと後悔します。
ただ、これには注釈が付きまして、理由を説明していきますね。
後悔というのは純粋にカープレイの機能だけを目当てに購入した場合です。
この機能単体ではとても4万円の価値は見出せないというのが私の結論です。
しかし、今回私は別の目的もあってカープレイ機能を購入しており、トータルではまずまず満足しています。
実は別の目的というのはAIBOXといわれる社外パーツ導入の事でして、このガジェットを動作させる必須事項が有線カープレイ搭載車という条件なのです。
したがってGLBでAIBOXを利用しようと思えば、カープレイが利用できる状態にしておく必要があるんですね。
AIBOXも現在絶賛活用中ですので、そちらの使用感は別の記事でお伝えします。